1994年2月21日(月) 自主出勤第34日
午前中ホームヘルパーさん。
1:20学校保健課へ出勤。いつもの机は、学校保健課の係員が書類を広げて作業中。徳見、係員に「すみません、イスをお借りします」「どうぞ、あいてますから……」というので、介助者1人とともに座る。
すぐに、係長の長島さん「業務に支障がないように……」と注意しに来る。しばらくして、もうひとりの介助者がイスに座ると、そのそばに来て「職員が作業をしているのだから(邪魔をするな)」と言い、じっとにらみつける。
徳見「どこの局、どこの課でも、来客用のテーブルを使い続けて、職員が作業をする職場はない」と抗議すると、「そんなことはない」と激しい口調で徳見をにらみつける。徳見も負けずに、「どっちが業務に支障をきたしているのか」と言い返し、険悪な空気が流れる。
今日始めて徳見の介助者として車イスを押して来た女性チイちゃんは、その剣幕に恐れをなして、思わず椅子から転げ落ちそうになってしまった! 長島さん、あまり徳見をいじめないで……。職員の女性にはあんなにやさしいのに(本紙前号・2月17日の日誌参照)。
さて、長島係長と徳見とのやりあいが始まると、指導主事の阿部さんがツツッと長島さんの横に近寄ってきて、メモを取り始める。先日の課長とのやりとりに、長島さんが、サッと近づいてメモを取りだしたことといい、今日の阿部さんといい、じつに見事なチームワークだ。
機をみて、阿部さんが佐藤課長のところへササッと行き、何やらひとこと、ふたこと。すると佐藤さん、いかめしい顔をして、「どうしたんだ」と言いながら近づいてくる。阿部さんも後につづく。しかし、長島さんが引き上げるのを見て、佐藤さん・阿部さんも、きびすを返し、3人とも自席へと戻って行く。
この間、わずか5分ほどの出来事。なお、テーブルの係員は、黙々と作業を続けている。徳見も「騒ぎ」が収まったので、そのまま勤務を続ける。
いずれにせよ、佐藤課長・長島係長・阿部指導主事3人の連携プレーは見事だ。すきあらば、徳見を挑発して、追い出そうという策略をめぐらしているらしい。そして今日の連携プレーも、徳見の出方によっては、追い出そうという動きだったのかもしれない。
2:00作業が一段落したので、本庁地下の自治労本部へ。『自主出勤ニュース
No.7』の印刷・発送作業。
4:30終わって、学校保健課に戻る。机は給食係の係員が書類を広げて作業中。そばで自主勤務につく。
4:58ころ、指導主事の金子さんに来客があり。金子さん、客と共にテーブルへ。作業していた給食係員は、すぐにやめて自分の席へ。徳見にテーブルを使わせないために「自分の席でやれる作業でも、なるべく来客用のテーブルでするように」管理職に命令されている?!
5:00退庁。
2月22日(火)自主出勤第35日
8:00市役所本庁舎前で『自主出勤ニュース
No.7』を配布。冷たい強い風に、支援者など4人、そして自治労の「定例朝ビラ」スタッフ一同、骨まで冷えきってしまう。
9:00終了後、近くのお店でコーヒーなど飲みながら温まる。9:20学校保健課に出勤。テーブルは長島係長・阿部指導主事・保健係員の3人が接客中。いつもの「通路」にて自主勤務。
9:30本庁舎へ。今日は、自主出張の予定があるので、そのまま退庁。
2月23日(水)自主出勤第36日
午前中ホームヘルパーさん。
12:50学校保健課に出勤。1月4日の「初出勤」の日に、学校保健課の佐藤課長(同時に学校保健会の常務理事)から「徳見さんの身体の状態が分かる診断書」を要求されていたので、提出する日である。
1:15当局側から佐藤課長・長島係長・阿部指導主事・金子指導主事の4人、徳見側は、自治労の本部役員・教育委員会支部役員、そして徳見と介助者・支援者の計5人が「徳見の机(来客用のテーブル)」に座る。
さて、徳見「診断書提出の前に、(1)これを解雇の理由にしない。(2)『欠勤扱い』について、法律的な根拠を明らかにせよ」という趣旨の要望をする。それに対して学校保健会の実質を担う佐藤学校保健会常務理事・長島学校保健会理事・阿部学校保健会理事の3人からは、ほとんどまともな回答はない(金子学校保健会理事は、終始メモをとるだけで、ほとんど顔を上げることさえしない)。
「徳見の身体の状態が分かる健康診断書」を提出する。その診断書には「内科的健康診断の結果(略)勤務に差し支えないと認めます」と書かれている。
当局が「期待する診断書」は「自力通勤・自力勤務できない診断書」であり、それとはおよそかけ離れた「勤務可能」という診断書だから、この診断書を見て、課長、思わず手がワナワナと震え、顔がこわ張り、のどがひりひり……かと思ったが、さすが天下の横浜市の管理職、くちびるをヒクヒクさせただけで、見かけはきわめて平静。
2:30『自主出勤ニュース No.7』の増刷に行く。終了後、自主出張。
2月24日(木)自主出勤第37日
1:00学校保健課に出勤。徳見の机は、佐藤課長・阿部指導主事が接客中。よって、机近くの通路で自主勤務を始める。お客さんはすぐに帰り、入れ替わりに長島係長がテーブルに座り、三者会談。どうしても徳見にテーブルを使わせたくないらしい。
2:30本庁舎へ。4:45学校保健課に戻ると、机は阿部指導主事・長島係長・保健課の係員の3人で使用中。通路にて自主勤務。ビラまきの支援にS君と「猫の里親」上坂さん登場。最後まで机を使用させてくれないまま5:00。
教育委員会ビルで『自主出勤ニュース』の配布。
今日までの3日間、徳見さんの自主出勤に一緒にいって、この職場のおえら方は、障害者である徳見さんをいじめることによって、部下に対して、自分の立場をよく見せようとしているのではないかと思いました。2月25日(金)自主出勤第38日
毎日、車イスで自主出勤している徳見さんを尊敬します。管理職のいじめに負けず、がんばってください(チイちゃん)。
22日 自主出張 帰宅して、弁当をつくって、昼前に厚生省へ向かう。精神障害者を対象にした「処遇困難者病棟」をつくろうとする動きに対する抗議行動(厚生省交渉)に参加。17時、交渉は続いていたが、先に引き上げて、横浜市大へ向かう。19:30ころ着いて、加藤彰彦先生の主宰する「横浜社会臨床研究会」に出席。スゥエーデン在住の「馬場・シャンティーン夫妻」が「スゥェーデンにおける医療と社会サービス」という話があり、徳見は、夜の「懇談会」にだけ参加。 23日 自主出張 近くの「県民センター」で、『自主出勤ニュース』印刷して、霞ヶ関の「弁護士会館」へ。ここでおこなわれる「Mちゃんを支える会」の編集会議に参加。 |