「障害者の労働・差別を考える会(障労)」は、1995年、高秀市長時代に、横浜市学校保健会から、「障害者になった」ことを理由に解雇された徳見康子さんの問題をきっかけに、「障害者が働くということ」や「労働現場における障害者の差別」の問題などを考え、「障害者があたりまえに生きられる社会」を目指して設立された会です。
横浜市は、細郷市長時代の1981年(国際障害者年)に「横浜市職員への身体障害者雇用について――基本方針」を策定し、障害者を「特別枠」で雇用する制度を発足させました。これは積極的に障害者雇用を進める姿勢を示し、国際障害者年の理念の実現に向けた市の取り組みの表れではありましたが、「自力通勤・自力勤務できること」を、職員採用試験における「受験資格」の要件の一つと規定することによって、「健常者と同様に働ける障害者」のみを雇用するものになってしまいました。 |
徳見康子さんは、1991年に横浜市総合リハビリテーションセンターで訓練中に事故にあい、その責任を追及する裁判(リハ裁判)を、92年に提訴しました。裁判は、2001年、最高裁で上告棄却となり、徳見さんの全面敗訴で終了しました。 また1995年には、「自力通勤・自力勤務できない」ことを理由に、職場・横浜市学校保健会から解雇されたため、2000年に、解雇撤回を求める裁判(障労裁判)を提訴しましたが、2005年、最高裁で上告棄却となり、こちらの裁判も、徳見さんの全面敗訴で終了しました。 このホームページは、2002年春にはじめてアップロードして以来、主として「障労裁判」の記録やお知らせなどを中心に作成してきましたが、裁判が終了しましたので、少しずつ体裁を変更しながら、この二つの裁判の記録や、障害者の労働や差別の問題、障労の活動、徳見さんの生活などを掲載していきたいと思います(2006年春) |
障害者の労働・差別を考える会 リハ裁判の会 横浜市青葉区元石川町4216-1-C TEL 070−5047−4108/FAX 045-903-3363 |