横浜市総合リハビリテーションセンターを裁く |
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1991年2月26日、横浜市総合リハビリテーションセンター(以下、リハセンターという)内の機能訓練室において、転がってきた訓練用具が衝突し、一人の障害者が転倒した。苦しんで倒れている「被害者」を、すぐ近くにいた医者が、ただちに診察し、治療し、その後、適切なリハビリなどの対策をとった……ならば、「リハ裁判」は、なかったはずだ。2.宮崎貴明(理学療法士)のウソからはじまった 理学療法士・宮崎貴明は、平行棒に乗っていたロール(重さ11キログラムのサンドバッグ状のもの)を使って訓練していた患者(名前は小栗という以外、リハセンターは明らかにしていない)の訓練終了後、しまい忘れて放置していた。訓練しようと、そのそばを通りかかった徳見に、ロールがゆっくりと平行棒上を転がり、落下して、ぶつかり、あおむけに転倒、背中を強打した……。3.伊藤利之が裁判で障害者差別むき出しの主張をした 裁判になると、伊藤利之(現在リハセンター長、事故当時、徳見の主治医であり、横浜市更生相談所所長だった)が、「徳見は転換ヒステリーで、疾病利得を求めてわざと転んだ」と、精神障害者への差別意識をむき出しにして、徳見(障害者)を貶(おとし)める主張をした。4.裁判所は、リハセンターの差別意識をそのまま踏襲した 横浜地裁・東京高裁は、いずれも「徳見の言い分はすべて虚偽」と決めつけて、リハセンター側の主張をそのまま全面的に認め、原告敗訴とした。上告をしたが、昨年(2001年)7月、最高裁から上告棄却の決定がされた。こうして、全面敗訴となって、裁判は終結した。5.裁判は終わっても、リハセンターの「専門家」への追及は終わらない こうして、9年におよぶ裁判は終了した。徳見が、リハセンターに求めていた「職場復帰のためのリハビリ」をまったくおこなわず、それに対して抗議すると、「リハセンターのカリキュラムを拒否することは、当施設の方針を拒否するもの」として、追い出しを図る。 |
リハ裁判の会(徳見康子の「横浜リハセンター責任追及裁判」を支援する会) 横浜市青葉区元石川町4216-1-C TEL/FAX 045-903-3363 Eメール shooroo@mx10.ttcn.ne.jp 郵便振替 00230-4-19756(口座名「リハ裁判」) |