5月7日(日)西九州第4日/熊本・道の駅「不知火」……第6日

雲仙・猫雲仙地獄
 朝になると雨はあがっていた。ときどき薄日もさす山道を、雲仙の温泉街をめざして、8時ごろ出発する。「雲仙「お山の情報館」近くに「足湯」があるというので、行ってみると、お湯が出ていない。旅館組合の担当者?が、なにやら作業をしている。聞くと、昨日の雨でパイプに落ち葉か何かがつまってしまったのだろうという。直るまでもう少し少し時間がかかるとのこと。
 その一帯は、水蒸気が吹き出し、硫黄の匂いが立ちこめており、「雲仙地獄」という散策コースになっている。足湯はあきらめて、車椅子で行ける程度の距離を「散策」する。地熱でじんわりと汗が出るほどだが、猫には快適らしく、数匹の猫が「昼寝」している。
 この「雲仙地獄」には、約30種類の「地獄」が点在し、それぞれに由来や伝説があるという。かつて「島原の乱」などでキリシタンが捕らえられ、硫黄が沸き立つ湯の池に落とされて殉死した場所もあるというが、残念ながら、それがどこなのか説明がないので分からない。

島原温泉・足湯
 本物?の猫島原温泉に足湯があるというので、雲仙はそのくらいにして先へ進む。途中「道の駅・みずなし本陣ふかえ」で休憩。ここは雲仙・普賢岳を望む水無川(みずなしがわ)に位置する道の駅で、1991年の雲仙普賢岳の噴火で特に大きな被害を被った場所にあり、被災した家屋の保存公園やレストラン・食堂、土産屋や農産物の市場などもあり、「日本最大規模の道の駅」という(そういえば、丹沢にも水無川があり、若いころ「沢歩き」したことを思い出す……関係ないけど!)。とりあえずひとまわりする。庭にオームがいたり、本物と見まちがうほどの猫の人形があったりしておもしろい。
 1時間ほどのんびりして、島原の足湯へ向かう。大きなリサイクルショップがあったので、さっそく入ってあれこれ物色しつつ、足湯の場所をたずねると、「すぐそこのフェリー乗り場の脇ですよ」とのこと。14時近く、やっと念願の足湯につかって温まる。島原温泉・足湯
 徳見は脊髄が悪いため、血行不良で、とくに足が冷えているので、足湯が身体にいいのである。ここには地元の人もたくさん来ていて、おしゃべりに花が咲く。60歳ぐらいの女性に「島原の子守歌」を歌っていただいたりして、交流を楽しむ。
 ここから熊本までフェリーで30分、金額も4000円足らずだという。陸路を車で行くと、有明海と島原湾沿いに150キロはありそう。ガソリン代とそんなに違わない……などと計算する。べつに急ぐ旅ではないけれど、心はやはり沖縄にあって、早いほうを選んでしまう。
 のんびりと足湯を楽しみ、フェリー乗り場へ。17:50のフェリーで熊本港へ向かう。到着すると、例によってロビーで地図や資料をかき集める。天草へ行きたいという徳見の希望で、今夜の泊まりは「道の駅・不知火(しらぬい)」にきめて、港を後にする。

道の駅・不知火
 道の駅に着いたのは8時半過ぎである。ここには温泉もついているので、久しぶりにゆっくり湯につかろうと思ったが、「温泉は9時までで、受付は8時半で終了」とのこと。しかも明日・月曜日は道の駅も温泉も定休日だという。「このすぐ先に、カナケタ温泉がある……」と教えてくれる。
 気を取り直して、食事の支度をはじめる。ちょうど障害者用の駐車場の近くに、東屋ふうの建物があって、昨夜スーパーで安く買った「長崎チャンポン」をベースに、徳見流にアレンジして仕上げる。食後、チターを始めたのは、もう10時半すぎていた。不知火・食事道の駅でチター

Data:小浜〜不知火 約50km





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